mixiの足あとを見てみると、たまに精神疾患の方が私のところに流れて来ていたりします。
一応、私は躁うつ病だとオープンにしているから、検索ワードに引っ掛かるのでしょうね。
でも、私のページを見てそういう方達は何を感じるのかな?
と、思ったりします。
精神疾患と一括りに言ってもうつ病から統合失調症と色々ですし、人格障害に至っては「病気」とは言わないですよね?
まぁ、私もODやリスカの経験はありますから躁うつ病患者だってそんな事はします。
私は「同一性の混乱」が指摘されましたが、これが「同一性障害」になってきたらまたややこしい事になります。
多重人格とか色々言われたり……、医師からはそこまでは診断されていないので、一応診断名通り躁うつ病と言っています。
それで、私もいくらか同じ病気や症状を抱えている方達と交流をしたりネットでの日記を拝見したりしましたが……。
症状についての苦痛についてはよく理解できる気がするのですが、それ以外の部分は全然違うな、と思う事の方が多いです。
そもそも、生活環境自体が違うのだから当たり前です。
もちろんそこで、同じ病気を抱えていても皆それぞれの生き方をしているんだな、と視野が広まったりするわけですが、
「同じ病を抱えているから理解できる、理解してもらえる」
と、安易に考えたりはしない方がいいと思います。
例えば躁うつ病に罹患した人として、北杜夫や
絲山秋子等の作家、他にも病跡学で挙げられる歴史上の人物は確かに居ますが、
同じ病気に罹ったからと言って同類なわけじゃないという事です。
病気になっても素晴らしい作品を発表できる文豪も居れば、私みたいなニートで何もできないヘタレも居るわけです。
脳内物質の分泌の異常により、似通った行動に走ったり似通った思考を持つ場合はあるかも知れませんが、やっぱり行き着く先は人それぞれです。
なので、同じ病気だからと言って理解できる、同類だなんて思い上がりは持たない。
それを踏まえた上でこういう人も居るのだとう理解をしようとする事は意義のある事だと思います。
私は自身の病気をオープンにはしていますが、他の人もそうだと知ったとしても
「あー、そうなんだ」
で終わらせます。
だって、それ以外は他の人と全く変わりないわけですからね。
例えば友人に痔だと打ち明けられて、何か特別に変わる事がありますか?
座る時にお尻に注意して…とか、そんな事を気遣ったりはするかも知れませんけど、その程度ですよね。
躁うつ病の人だって大体そんな扱いでいいのです。
音信不通になったらうつで電池切れしているんだな、と判断し気長に放置。
元気になってくれば勝手に出て来ます。
少なくとも私は(笑)
そしてその時に変わらず接してもらえれば御の字というものです。
ふと自殺願望が湧いて事を起こしそうになる時もあるかも知れませんが、その時だけは本当に親しい人にサインを送るので、助けてもらえたら死んだりもしません。
患者が身近に居る親しい人に病気を理解してもらおうとする事はとても重要ですが、いくら言ってみても実際になってみた事のない人には真の苦痛は理解できません。
精神疾患に対する社会の目もまだまだ厳しいです。
それでも、傍に居てくれる人が居るのなら、その人を大事にして下さい。
理解できないからこそ、理解できる、助けられる事もあるのですから。
……病気への理解について、私はそんな事を思います。
要するに、健常者だろうと同じ精神疾患者だろうと理解できない人は理解できないし、逆に理解しようとしてくれる人も居る。
だから、あまり同じうつ病の人と交流を!とかこだわりを持たなくてもいいんじゃないかなぁと思います。
そう言えば、精神疾患を隠して人付き合いをしていてバラした時に普通の相手なら
「ゲイだったとかバラされたみたいな気分になるんじゃないか」
なんていつか母が言っておりましたが……
それ、どっちに対しても失礼な話じゃないかと思います。
でも、マイノリティや弱者に対する社会的な目は冷たいという事については、残念ながら肯定せざるを得ません。
それでもそれでも。
そういう人達にだって努力すれば素晴らしい人達に出会い幸せに生きる事はできるのです。
諦めないでいきましょう。
そんな私ですが、ページをご覧になった方に何か感じて頂ければ幸いです。